2008年もどうぞよろしくお願いします。
元旦の新聞紙上は温暖化、環境などのテーマが多く取り上げられていましたが、地球規模の課題をどのように地域、あるいは個人の行動に結び付けるかは、捉えどころのないところがあります。
そんな中、年末に私が所属する環境まちづくりNPOエコメッセが5周年を記念して国際生態学センター研究所長(元横浜国立大学教授)の宮脇昭先生に「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」というテーマでお話をしていただきました。宮脇先生は、その土地に生えていた「ふるさとの木」を使って、混植、密植による少しの競争と共生により手入れの要らない森作りという宮脇方式で、これまでに国内1,600箇所で森作りを指導しています。
講演の内容は別途ご報告しますが、お話の中で「温暖化対策というと、我慢することだけが解決方法のように言われているが、新たに都市に森を再生すれば、二酸化炭素を吸収し地下に戻してくれる。物事は引くことだけを考えずに、足すことも考えたほうがいい、二酸化炭素排出量を売り買いするなど言語道断。都市にこそその土地にあった森の再生を」「あと30年は木を植えます」と78歳の先生はおっしゃっていました。
私たちの色々な活動も人の集まり方も、その活動の範囲も、「混植、密植」だな〜と思いながら、でもその足していくことで生まれる思いもかけない可能性を思いながら、未来への希望を膨らますことの出来た講演会でした。
今年は地域での活動も「足していく」ことを心がけながら進めたいと思います。
また、府中でも地域にあった木で「ふるさとの森」をいっぱいの人と創りたい、そんな環境元年にしたいと思っています。