ごみ問題はどこに行くのだろう

 6月21日の議会最終日、野口市長はこれまでのごみ処理方法を大きく変え、ごみを有料化し、戸別収集に変え、ダストボックスを廃止する、との声明を発表しました。
市長は3年前の市長選で「ダストボックス堅持」を公約にしていたぐらいですから、苦渋の決断であったことは間違いありません。

 このことは、1月に出されていた廃棄物減量等審議会の答申にそったもので、新聞などではすでに決まったかのように報道されていました。市長声明も4月の市議選終了を待って、というところでしょうか。

 この「有料化」「ボックス廃止」について、府中ネットがどのように考えるかは、早急に意見をまとめたいと思っていますが、今回は、市長声明の陰に隠れてあまり問題にされていないのですが、とても気になる「あるごみ処理」のことについて報告します。

 そもそも、ごみ減量がこれほど急がれるのには、これまで府中市の可燃ごみの約半分を処理していた二枚衛生組合が今年3月に閉鎖したことが大きな要因です。今後府中市のごみ処理は多摩川衛生組合に一本化することは決まったのですが、府中市のごみ全部は処理できないのです。そこで、当面は他の処理施設に頼み、2年位で有料化・ボックス廃止でごみを減らして、多摩川衛生組合ですべて処理する、という計画です。

 では、多摩川衛生組合で処理しきれない年間1万3千トン(府中のごみ量の四分の一強)を何処で処理するのか?約2千トンは立川市の衛生組合に依頼、あとの1万1千トンは埼玉県の民間処理施設で処理することが、あの市長声明発表と同し時に担当部長からありました。「えっ!ごみは県域を越えて処理されていいのかな?」というのが最初に思ったことです。
それも、その施設は安全性についても賛否が分かれる「ガス化溶融炉」とのこと。私たちの出すごみがいったいどうなっていくのだろうと、ごみ処理を委託する埼玉県寄居町にあるオリックス資源循環(株)の現地視察を行いました。

その2に続く・・・