地域からみえる近未来

 皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
今年の目標は、とにかくホームページの更新をこまめにする、それに尽きます。

今、12月の議会報告を持って地域を歩いています。
私の住む地域は、府中市でも一番高齢化の進んでおり、人口の22%が65歳以上、つまり4〜5人に一人が65歳以上ということになります。そんな地域状況は、これまでとは違った問題をはらんでいます。
 そのひとつが中年の一人暮らし男性と地域との関係性の問題。
久ぶりに会った地域の友人から、「最近、近所で親世代が高齢化で亡くなり、一緒に住んでいた息子が一人残り、地域との接点もなくほとんど引きこもっている状況が増え始めている」との話を聞きました。家の周りも雑然としてきて、地域としても結構困っている、というものです。
そういえば、この話は2年前に精神科のソーシャルワーカーからも聞いています。「中年の引きこもりが増えている、まだ親の世代が元気で、親の年金で暮らしていけるうちは問題は表面化しないが、親が亡くなると、仕事をしたことがないので収入を得るすべもない、おそらく数年後には大きな社会問題となるだろう」というものです。
 65歳以上であれば、地域の在宅介護支援センターにつないだり、福祉サービスの対象になるのでしょうが、この世代の問題は何処が受け止めるのでしょうか。
 これまで地域での高齢化問題は、一人暮らし高齢者や老人のみの世帯の課題と捕らえていましたが、その先に起こりうる問題がごく身近で起こっているのを実感しました。

 昨日のNHKの番組で、千葉県松戸市の団地での同じような問題について放送されていました。築40年以上のこの団地では、40代50代の一人暮らし男性の孤独死が増えており、地域住民による「孤独死防止センター」の地道な活動を追っていました。その活動の中心を担っているのが70代であることにも複雑なものがありました。

 府中市全体の高齢化率も、あと8年ほどで20%を超えます。
そのとき、視点を高齢者だけにとどめるのではなく、地域全体を見通し、そこで起こりうる問題を把握する想像力が、今の私たちには必要す。