2004年を振り返って

今年も最後の月になりました。
6日から12月議会が始まり、8日には「介護保険における医療と介護の連携」について一般質問を行いました。今年2月からスタートした介護保険制度見直しの議論は、「支援費の統合」「介護予防」「痴呆性高齢者への対応」など、この1年を通して新聞紙面をにぎわしてきました。年末になって、「支援費の統合」は先延ばしということが決まりましたが、その結論も2号保険対象者の年齢引き下げ案(20才から)について、経済界が企業の保険負担増に難色をしめしたことが最終的な判断であったような気がします。
議論の中心にいなければいけないのは、高齢者であり障害者であり、介護に関わる人達のはずですが、経済的理由が優先されていきます。
2005年2月には介護保険改正案が示され、国会議決を経て各自治体は大幅な改正への体制作りにとりかかります。その時間はたった1年です。
このような制度の改正にあたって、いつも制度から落ちざる得ない人達が出てきます。
前回の介護保険制度新設のときは、医療保険制度との間での多くの矛盾を生み出してきました。高齢者の暮らしを支える制度としての介護保険、そのためにこそ市町村単位で保険者になっているのですから、改正を前に今の制度が有効に使われているのかを考えることも必要です。一般質問の概要は生活者ネットワークのホームページに掲載します。
*16日に「ごみ減量50%推進総決起大会!1万トンごみ減量大作戦」がルミエール府中で行われました。市の環境基本計画で打ち出された「十年間でごみ50%削減リサイクル率を50%に」を具体的なものにするための第一歩のようです。
毎年「容器包装リサイクル法の改正を求めるごみ研究会」が実施する自治体の廃棄物会計調査が9月に行われましたが、府中市はここ3年協力してくれています。その結果からは容器包装リサイクル法の実施により、リサイクル率は上がっても、企業負担があまりにも少ないため、多くの税金がリサイクル経費として使われている現状がよく分かります。
リサイクルをすればごみ問題は解決する訳ではない、ということがまだ十分には私たちのなかには浸透していません。来年に向けては、平成18年の容器包装リサイクル法の改正に向けての活動と、地域での地道なごみ削減への情報の発信をしていきます。
ごみの取り組みで今有名なのは徳島県上勝町です。昨年「ごみゼロ宣言(ゼロ・ウェイスト)」をしました。これは自分の町にはごみ焼却場がなく、やむにやまれずごみを減らす事に取り組んだ結果ですが、その先に新たな視点を持っているようです。その上勝町のもう一つの顔である高齢者の葉っぱ産業「いろどり」のお話があるそうです。興味のある方は主催者にお問い合わせください。私も行ってみようと思っています。
「まち創造塾:寝たきり老人がいない地域を目指して。木の葉がお金にかわる」
 日時:2005年1月15日(土)午後3時〜5時 調布の電気通信大学
 講師:株式会社いろどり 取締役 横石知二さん
主催は調布市市民参加推進室コミュニティ係り(0424−81−7036)です。

では来年もどうぞ宜しくお願いいたします。