11月:目に見える循環型の社会をめざす

11月に入り、日暮れが一日ごとに短くなっていきます。
今回は少し議会報告から離れ、私が理事をしているNPOのお話しをします。
このNPOは「環境まちづくりNPOエコメッセ」といって設立して2年程になりますが、地域の中に「リユースショップ」を開きながら、そこで生み出された「お金」を地域での循環型社会作りの活動に投資しています。
このリユースショップは、地域の人に不用の衣類を無料で提供してもらいそれを販売する、いわゆるリサイクルショップですが、「エコメッセ」はその先が違います。その売上から必要経費を引き、残った利潤を地域での環境活動に投資していくことを目的としています。リユースショップは現在、練馬・世田谷・目黒・江戸川に計7店舗あり、11月23日にもう1店八王子にオープンします。また練馬の3店での売上の中から積み立てた応援金で、練馬区の武蔵大学の屋上と双葉幼稚園の屋根に「太陽光発電パネル」を設置しました。
詳しい内容はエコメッセのホームページを是非ご覧ください。http://www.ecomesse.org/
 今、環境のキーワードとして「地域での循環」とよく言われます。
エコメッセがめざす「循環」は大きく3つです。
1.不用になった衣類の循環、あなたに不要でも他の人には必要なものの仲介をする。
2.そこで生み出されたお金を循環させる、それによって新たな循環を作る。
たとえば、練馬は太陽光発電と環境教育に投資しています。今回設置した場所も大学と幼稚園、これから情報や人の循環も生まれそうです。
また世田谷・目黒は緑の保全に投資を考えています。たとえば「開発行為などで庭木を切らなければならないが、思い出の木なのでどこかに移植できないか」などという時、移植先を探して移動も手伝う「緑の救出隊」を作り活動することにお金を使うなど、緑が少ないからこそやりたい地域の循環機能です。
それぞれの「地域エコメッセ」が地域にあった循環への投資を考えています。
3.人の循環を作る。
これが一番面白い循環です。お店には色々な人が提供品を持ち込んでくれたり、買いに来てくれたりします。そんな中で、地域の情報やその人の特技が分かり、新しい企画が生まれたりします。目黒ではお店のすぐ近くのお風呂屋さんをお借りして、コンサートと再生ガラスの展覧会をやりました。
 府中には、グリーンプラザ別館に市が委託した「リサイクルショップ」があります。私もとても重宝に利用していますが、NPOの運営なのですから、資源循環の基地としての活動もあってもいいのではないか、と思います。
 
12月議会は12月6日からです。7日には議場コンサートがあり、今回は邦楽だそうです。
是非、傍聴にお出かけください。