持続可能な社会へと舵を切れ!!

飯田市視察報告④

風を受けながら説明を聞く
風を受けながら説明を聞く
タイトルの言葉は飯田市郊外にある「風の学舎」のリーフレットの表紙に掲げられたものです。天竜川をはさんで飯田市街を見下ろす高台に建てられた一風変わった建物、これが「風の学舎」です。必要なエネルギーは太陽光パネル、風力発電、薪ストーブ、ウッドボイラー、囲炉裏などでまかない、化石燃料を一切使わない家です。建物の工法も土壁など在来工法で、台所は懐かしい、と言うより使ったことのない「かまど」です。

この化石燃料ゼロハウス「風の学舎」を運営しているのはNPO法人いいだ自然エネルギーネット山法師で、平成14年に有志10名でスタート、会員が土日に集まって奥さんたちに文句を言われながら建て続けたのだそうです。まるで、トムソーヤーの冒険の腕白小僧のような面々は、元市職員だったり、市議会議長だったり・・・

昨年、ほぼ完成した建物は「スローライフ体験舘」として一般に貸し出されたり、環境セミナーやイベント、まちづくり研修が実施されています。説明をしてくれた平澤さんは元市の職員だそうで、今は農業をしながらNPOの事務局長をしています。私の所属するNPOもそうですが、専従の事務局長の手腕が結構NPOの継続性を左右するものです。その意味では、行政との連携もしっかり取れているようで、今後の活動が期待されます。でも事務局長手当ては大丈夫かしら?とちょっと心配です。平澤さんが「是非今度は囲炉裏で飲みニュケーションしましょう」と言っていましたが、ユニークな発想の源はそのようなコミュニケーションからのようです。

写真は平澤さんが送ってくれたものです。雄大な中央アルプスを見ながらのとても気持ちのいい時間でした。左下の写真、左側が平澤さんです。この後、飯田市の市議会に自治基本条例のお話を聞きに行くのですが、つい先ほどまで、ニコニコ案内をしてくれていたメンバーのお一人が中村市議会議長で、改めてお会いすることになります。