知らない府中に出会う面白さ

府中に住み始めて30年近くになりますが、最近府中の知らない一面に出会う機会がよくあります。
郷土の森の博物館カレンダーに4月末から「宮本常一の見た府中」展のお知らせが出ていました。
何年か前に、生協の友人から宮本さん著書「忘れられた日本人」に書かれている村の寄り合いでの合意の取り方が面白い、と教えられ読み始めて最後まで読まずにほったらかしていたのですが、その宮本常一さんが晩年までの20年近くを、府中に居を構えていたとはしりませんでした。
宮本常一さんは民俗学者として日本全国を回り、庶民文化の発見に貢献し、新潟の山古志村の民具収集や、周防の猿回しの復活など地域おこしにも力を注いだ事でも知られているそうです。
その宮本さんが府中に住みながら撮った、多くの府中の写真が展示されるそうですが、どのような視点で府中を見ていたのか、とても興味があります。
宮本さんは府中市史編纂にも関わっていて、中央図書館で借りてきた「府中市史近代編資料集」のあとがきには「人間の生活がどのような土地環境の中で、どのような枠組みに規制せられて生活してきたかを見ようと考えて来た…」とあります。

現在の府中をみると、昔からの地の人、私のように数十年の人、また最近移り住んだ人と様々な立場の市民がいる中で、地域の生活を一緒にどのように作り上げていくのかは大きな課題ですが、それを考えるのに宮本常一さんの「視点」は大きなヒントになるような気がします。
テーマ展は4月29日から6月26日まで、郷土の森博物館で行われます。