住崎さんのお話では、昔はそれぞれの農家が近在に里山を持ち、そこの枯葉をたい肥にして畑にすきこむ、という循環型農業を基本としていたそうです。それも化学肥料の普及で行われなくなり必然的に里山もなくなって行きました。そのような中で、住崎さんのお父さまは昔からのやり方を守り続け、里山は活かされてきました。
12月の日曜日、里山保存会の皆さんが堆肥にする落ち葉掻きをする、というので参加させてもらいました。10人ほどのメンバーの人たちと、近くの小学校のおやじの会のお父さん数名がクヌギやコナラの落ち葉を集めていきます。翌週には小学校の子どもたちが里山遊びに来るのだそうで、お父さんたちはその準備に小枝を集めたり、切ったり工作の材料づくりをしていました。
落ち葉を集め、堆肥にする囲いに積み上げ、上から押し固めるのに全身を使ううち、こんなこと、子どものころにやったなー、と思いだしました。
すぐ隣には多摩ニュータウンの団地が並ぶ不思議な空間でした。