皆様、この暑い夏をいかがお過ごしだったでしょうか。真剣に地球温暖化の問題を考えさせられた夏でした。
前回のホームページにも書きましたが、7月8月はいろいろな研修や全国大会が開かれた時期でもあります。参加したいくつかのご報告をします。
建設環境委員会視察(大阪府門真市・兵庫県宝塚市7月28日〜30日)
門真市はリサイクルプラザ視察。府中市でも今年度、四谷のクリーンセンター敷地内で、リサイクル効率をよくするためのプラント建設がすすめられます。門真市はごみ焼却施設がすでにある場所にプラントを新設しており、ごみ処理がひとつの場所で完結しています。それだけに、新設にあたってはごみ行政について、周辺住民の理解をどのように得ていくかが課題だったそうです。そこで考えられたのが、市民によるリサイクルの実践活動の場(プラザ)をプラントに併設させるというものです。計画を進めるにあたり周辺住民も含め市民参加でアイデアを練り、陶芸・染色・紙すき・ガラス工芸など11の工房がつくられ、運営も計画作りに参加した市民がNPOを立ち上げ、委託事業として行っています。
このようなごみ施設に併設した市民活動の場とNPOによる運営は、多摩市でも行われており、行政だけのごみ啓発活動とはまた違う市民自らの啓発活動を作り出しています。
府中市のクリーンセンター敷地内にはすでにリサイクルセンターもあり、施設はありながらなかなか啓発活動につながらないのは場所の問題なのか、運営主体の問題なのか、改めてプラント建設を機に考える必要がありそうです。
宝塚市では防災公園を視察しました。宝塚市はあの阪神淡路大震災の折、駅周辺は壊滅状態でしたが9年経って再開発によりその影は全くみられませんが、再開発ビルを運営する第3セクターの破綻も含め、市の財政に残した負担は大きいものがあるようです。
そのような中でありながら、今回視察した防災公園用地を取得したのは、市役所に隣接しての立地のよさと周辺の体育館や小学校との連携による避難場所として、防災上大きな位置を占めるとの判断があったものと思われます。公園にはステージなどもありますが、広場部分も含め、平常時でも団体などへの利用貸し出しは一切していないとのことです。これはこの公園は誰もがいつ来ても自由に使えるという状態を作り出しておきたい、ということだそうですが、このことは災害時に使い慣れた特定の市民に場所を優先されかねない状況をできるだけ作らない、という意図によってのことだそうです。防災公園の性格上、とても重要なことだと思いました。
その他「条例作り交流会議」(8月1日)に参加しました。今、他の自治体で広がりつつある「市民自治条例」制定への動きなど、今後府中でも考えなければいけない大きな課題です。このまとめは9月にまわします。
8月の半ばから、9月議会前の委員協議会(議会に出される議案についての説明と、前回の議会以降の事業報告的なものがだされる)が始まっています。
8月30日(月)から本会議です。
今回の一般質問は「人権保障としての成年後見制度」についてです。
介護保険制度導入と同じ時に「契約」における判断能力の減退者への補完の必要から作られた法制度ですがなかなか市民には浸透していません。在宅介護支援センターなどの聞き取りをしながら準備をすすめています。
質問日は9月1日(水)の午後ぐらいでしょうか。議会事務局にお確かめの上、傍聴にいらして下さい。